オープン教育

オープン教育

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 オープンエデュケーション(Open Education)と聞くと「壁のない教室」を想像されるかもしれません。学校の教室に壁がないのもオープン教育の特徴の一つです。しかし、教室のデザインよりも、どのような教育理念のもとにどのような人間を育成していくのかが重要となります。
 オープンという言葉は、すべての面において“型にはまった”教育や習慣にとらわれず、目標を持ち、自由な発想で工夫を試みること、そして常にオープンな空気を保つ特質を表しています。

オープンエデュケーションの教育理念
「もっと知りたい!もっとやってみたい!」という欲求に動機づけられ夢中で勉強した子どもは、教師のチョーク&トークの講義形式の授業を行儀よく受けた子どもよりも、はるかに多くのものを習得していきます。人間形成は単に教えられたものを受け入れることによって実現するのではなく、自ら求め働きかける行為によって成就します。「教えることよりも学習すること」という原則のもとに、学校教育は進められるべきで、GKAもこれに基づいた教育に取り組んでいます。そのためGKAでも“子どもを遊ばせているような授業”がよく見られます。例えば数の呼び方や表示の仕方などを学ぶ算数の授業です。言葉や文字は大人が教えることができます。しかし、「数」という概念は子ども自身が具体物を扱うことにより「わかる」ことであり、他人が教えて覚えればよいというものではありません。子ども自らが具体的な経験から学習し、大きさや種類に関わらず、「5」という数は常に「5」であることを「発見」しなければならないのです。
 教師の巧みな指導によって子どもの数の概念が発達するのではなく、子ども自身が自主的に物事に取り組み、問題と格闘する機会をどのように与えることができるかが大切だと、GKAでは考えています。

ラーニングセンター

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 言語の授業では1クラスを半分のグループに分け、外国人と日本人の担任がそれぞれ英語と国語を教えます。ラーニングセンターは主に英語の授業で行っているグループワークで、少人数グループをさらに4分割程度に分け、それぞれのグループに課題を出します。例えば、1年生の授業では英単語を使ったカードゲーム、教員と一緒に教科書を音読、パソコンを使った学習、学習中の単語についてのワークシートなど少人数での活動を各コーナー(ラーニングセンター)で行います。教員は、時間を見て別の課題に移動するよう各グループに指示します。低学年では、外国人担任にバイリンガルの日本人アシスタントが指導の補助をします。ラーニングセンターは、教員が一方的に指導をするのではなく、具体的な活動を展開する授業です。高学年の算数の授業でもグループ活動を多く取り入れています。

教室間の移動

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 各クラスには全員で授業やホームルームができる教室と少人数授業用の小教室があります。英語、国語、音楽、算数、社会などの授業は、クラスを2グループに分けて少人数で授業を行います。低学年は自分たちの2つの教室と音楽室で授業を行いますが、高学年になると授業科目によって児童は大学生のように教室間を移動します。いつも同じ教室で先生が来るのを待つのではなく、その日のスケージュールを把握し自分で時間管理して移動します。児童は、日々の学校生活の中でも、こうして主体性を身につけていきます。

チャイムのない学校

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 子どもたちが時間や行動を自分で管理し、主体的に動くことができるように、本校ではあえて予鈴も本鈴も鳴らしていません。人から指示されて動き、世話をされることが当然になると、人間は感謝の気持ちよりも無力感、自己嫌悪、欲求不満や反感を感じます。子どもたちに教えるべきこと、言わなければならないこともたくさんありますが、先回りして指示ばかりではいけません。本校では子供たち自身が物事に取り組み、問題と格闘し実際に経験することによって学習しています。自分自身で問題と格闘した子どもは、自立性、積極性を身に付け、“自分で何がしたいか”を明確にすることができ、自分の意見を自分の言葉できちんと他人に伝えられるようになります。

授業間のコラボレーション

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 音楽と図工、国語と図工、英語とコンピュータの授業など、教員同士がコラボレーション授業を計画し指導を行うことがあります。例えば、1年生は音楽の教員が奏でた音を聞き、自由な発想でその音楽をイメージにしたパターンを描き、教員が最終的にそれを1枚の大きな壁画にしました。また3年生では国語で読んだ物語を図工の時間に絵で表現することにより想像力をさらに広げ、また物語を熟読し精密に描き出す作業によって、より深い洞察力と思考力を育成することができます。5年生の英語の授業では、偉人の伝記を学習した後に児童自身が自伝を書き、コンピュータの授業で学んだ絵や写真の添付、編集といった技術を応用して、1冊の自伝冊子を完成させます。1つの教科の学習だけでなく、教科指導をコラボレーションすることにより総合的な学習へと発展させていきます。